2012年12月29日

先日の近代座資料(と年末)のまとめ

みなさん、こんばんは。
先日、当ブログにて劇団近代座の資料を公開しましたが、もう2012年も終わりですし、とりあえずの一区切りってことでマトメに入ろうと思います。
実のところ、この資料だけではわからないことがあったり、あるいはさらに追求すべき謎が出てきたりしてもっと資料を集めたい…と思ってたりしたわけですが、そうこうしているうちにドゥンドゥン時間も経ってしまうので、ひとまずここまでで分かっていることをざっと書き出してみます。

 アニメ「チャージマン研!」は40年近く前にテレビで放映された作品ですが、声の出演に関しては「劇団近代座」で一まとめにクレジットされており個々の役者の名前が不明でした。さらには、ネット上で劇団近代座で検索しても詳細が判明せず、チャー研界隈では「声の出演=時間に埋もれた無名の人々」という認識で定着してしまってました。
 で、今年になって声質が似ているとかの手がかりを元に、ついにジュラルの魔王役である佐藤昇さんとコンタクトを取ることに成功しました。さらにそこから劇団近代座の資料が早稲田大学演劇博物館に存在すると聞き、実際にいってパンフレットのコピーを数点入手してきました。

 演劇博物館はウェブ上にてデータベースを一部公開してます。
劇団近代座で検索すると何件かヒットします。…が、検索では1966年から1972年、2000年から2003年のデータしか見つかりません。
(後述する、近代座の設立時の名称「近代劇場」で検索すると1950〜1965年の資料もヒットしますが)。
チャージマン研!は74年の作品であり、少なくともその年までは実在している…はず。
演劇博物館に資料がないだけ…のことだとは思いますが、これにより博物館の資料からは
劇団近代座の50年から72年の活動までしか判明しない、ということはハッキリさせておきたいと思います。

 劇団近代座とは、シェークスピアを専門に上演するために根本嘉也ほか数名によって立ち上げられた劇団である。1950年(昭和25年)に「近代劇場」という名前で作られ、後の1966年(昭和41年)に劇団近代座へ改名。
 設立以来、(資料が見つかっている)20年間にわたってシェークスピアの劇を演じ続けてきた。なかにはテレビ中継された上演もあったそうです。

 資料の中には、曽我町子、納谷六郎、野村道子、飯塚昭三が上演に参加した回もありました。また、奥村公延という俳優の名前が劇団連名に掲載されたものもあります。
 (曽我町子といえば、「オバケのQ太郎」の声や特撮ヒーロー番組の女王役などでお馴染みの方。納谷六郎は声優で、代表作は「クレヨンしんちゃん」の組長園長先生など。野村道子といえば「ドラえもん」のいわゆる大山のぶ代がやってたころのしずかちゃん役の人。飯塚昭三はいろんな悪役の声の人で、パッと今思いついたのは「忍たま乱太郎」のドクタケ忍者隊首領・稗田八方斉(笑いすぎて頭を後ろに打ち付ける人)の声とか。奥村公延はテレビ俳優で、最近だと「爆竜戦隊アバレンジャー」の杉下竜之介の役をやった人。)
 連名リストに野村道子の名前がないのが気になりますが、こちらのサイトのインタビューにて根本嘉也から指導を受けていたことが明言されていたり、プロフィール等でも近代劇場の出身であることが書かれていたりすることから、野村道子が劇団近代座の人であったことは断言してもいいでしょう。他の人についてはもうちょっと資料が必要かな?
 Wikipediaの奥村公延の記事を見てみると、近代劇場のプロデューサー(誰だろう?)がテレビ局と関わりがあったこと、近代座(に限らず演劇会全般)が食っていくのも大変であったことが書かれています。(もっとも、入手した資料では劇団近代座と名前を変えるころまで在籍したと記録されているのに対しWikipediaでは2〜3ヶ月でやめたと書かれていたり、Wikipediaでは「入ってみるとこの劇団は難しい芝居ばかりで、もっと大衆的なものを演りたかった」と書かれているものの入手した資料にはシェイクスピア劇は大衆向けと解釈して演じていた旨が記述してあったりで、そこらへんの整合性についてももうちょっと疑ってかかったほうがいいかもしれません)。
 ここから先は推測ですが―――劇団近代座はシェイクスピア劇もやりつつ、生活費を稼ぐためにテレビの仕事を掛け持ちしていたわけで、チャー研の声を担当したのもその一環ではなかろうか―――というような仮説が立てられるわけです。
 ちなみに、この近代座を立ち上げ、初代の代表を務めた根本嘉也についても面白いことがあって…調べてみると、声優として紹介されたりシェイクスピア劇の人と紹介されていたり。ここらへんもまたもっと調べてみたいですが、今日は眠いのでここまで。
posted by SatoshiMcCloud at 02:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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